女性指導者

高市政権が発足しました。日本初の女性内閣総理大臣の誕生です。ジェンダー後進国といわれる日本で、アメリカより早く女性のリーダーが選出されるとは驚きです。かつては野田聖子氏、小池百合子氏など女性初の総理になるのではといわれた方はいましたが、いずれも総理総裁になることができませんでした。そんな中、高い支持率で船出した高市政権。強力なリーダーシップで日本を良い方向へ導いてくれることを期待したいですね。

さて、「歴史人」という雑誌が「日本の女性の中で歴史に大きな影響を与えた人物」ランキングというアンケートをとっています(江戸時代までの中から選出)。ではランキングをご紹介しましょう。

第5位 高台院・天璋院(同数)

この2人の名前をきいて、「ああ、あの人ね」とすぐ思い浮かぶ方は歴史が好きな方でしょう。高台院とは豊臣秀吉の正室ねねのことです。秀吉を支えた内助の功だけでなく、ときには政務にも携わったとのこと。ルイス・フロイスは著書「日本史」の中でねねの才能を評価し、その発言権の大きさにも触れています。来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」も楽しみです。

さてもう一方の天璋院とは江戸幕府13代将軍徳川家定の正室篤姫のことです。薩摩藩主島津斉彬の養女として幕府に嫁ぎ、戊辰戦争では幕府存続に尽力したと言われています。

 第3位 持統天皇

大化の改新で活躍した中大兄皇子(天智天皇)の娘で、天武天皇の妃。天武天皇亡き後は持統天皇として政治に携わり、藤原京造営、律令の制定、戸籍の整備など日本の政治の礎を築きました。「天上の虹」(持統天皇物語)という長編の歴史漫画(1983-2015)があるのですが、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 第2位 北条政子

源頼朝の御台所、「尼将軍」として有名です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での小池栄子さん演じた北条政子はまだ記憶に新しいのではないでしょうか。北条政子といえば承久の乱で御家人を前にした演説が有名です。女性が政治の表舞台にでることのなかった時代に尼将軍と呼ばれるほど政治手腕を発揮したと言われています。ちなみに「政子」という名前で呼ばれたことはなかったそうな。

 第1位 卑弥呼

謎に満ちた古代史、邪馬台国の女王卑弥呼。日本の書物ではなく、中国の歴史書魏志倭人伝にその存在が記されているだけで、細かいことは何もわかっていません。「実在したかどうかわからない。しかし、古代の女王というインパクトは絶大!」「日本が国際デビューを果たした初めての人物は卑弥呼!」といった歴史好きな人々の支持を集めて卑弥呼が堂々第1位となりました。 皆さんはほかにどんな女性が思い浮かびますか。