七夕の思い出として、幼少期に短冊にお願い事を書いた記憶があります。ただ、どんなことをお願いしたのかは何一つ思い出すことができず、そのお願いが成就したのかは今となっては知るよしもありませんが、もちろん、お願い事がかなわないからと言って七夕を恨むことはありません。きっとお願い事をするという行為が大切なのだと思います。だからこそ、現在まで風習が残っているのでしょう。
また、七夕と言えば「織姫と彦星が一年に一度、天の川を渡って会うことができる」というロマンティックな話が有名です。幼少時には、そんなロマンティックな話には興味がなく、ただ漠然と「空に輝く星にも人間が住んでいるんだ」と思っていました。成長するにつれて、地球以外に人間(もしくは知的生命体)どころか、生物が見つかっていないことを知り寂しい気持ちになります。
こんなブラックジョーク(?)があります。ある国の諜報機関で「地球以外に知的生命体がいるのか」をテーマに話していました。そこに長官がやってきて、部下の一人が「長官は地球以外に知的生命体はいると思いますか」と聞きました。少し考えた長官は答えました。
「どうだろう、地球上にさえ知的生命体がいるのか、わからないからね」
止まぬ疫病、終わらない争い、消えない災害・・・。人々の安寧への願いはいつの日か、かなうのでしょうか。
MSG武蔵学院 中堀