世の中には多くの「英単語暗記法」がありますが、ここでも一つ増やしてしまいます。
時間がない中で英単語を確実に覚えて効果を出したい高校生に向けの単語学習法です。
目次
英単語学習の考え方
英単語は英語学習のスタート地点なので当然大切です。そして単語の学習は単語帳を使って取り組みます。しかし、限られた時間の中で英語も他の教科も勉強しなければいけない高校生にとっては単語の学習が負担になることも確かです。つまりむやみに取り組んでももったいない部分が出てきてしまうので、その点を解消するためにまずは
- 英単語の勉強の目的
- 単語帳は複数取り組むべきか
について確認しておきましょう。
英単語の勉強の目的
英単語の勉強の目的は
- 英語が読み取れるようになる (=スペルと意味)
- 英語が書けるようになる (=スペルと意味)
- 英語が聞き取れるようになる (=発音と意味)
- 英語が話せるようになる (=発音と意味)
ことです。つまり、英単語を学習するということは英単語のスペル・意味・発音の3つを学習することになります。ここまでは当たり前ですね。では単語帳を使う意味へと話を変えると、それは英語学習の効率化を図るためと言えます。
英語の勉強で英単語が出てこないはずはなく、知らなければ出てきたものを覚えればいいのですが、これだとなかなか学習が進みません。そのため、必須または必要となる英単語については事前に意味や発音を知っておくことで効率よく学習できるようになるということです。
単語帳は複数とりくむべきか?
結論から言って英単語帳は1冊で十分であると考えています。その理由は
- そもそも時間は限られている(何冊も取り組む時間はない)
- 単語帳を使う学習以外でも単語は出てくる
- 知らなかったものは別にまとめておけばいい
というものです。本当に切実に時間がないと思います。
上で英単語帳を使って勉強の効率化を図ると書きましたが、ここはバランスです。せめて1冊に取り組めばカバーできる英単語の量は少なくないはずです。その他で知らなかった英単語は別で覚えていくことで対応していきます。
以上の理由で英単語帳は1冊で十分だと考えますが、逆に1冊は絶対に終えてください。理由は本番で焦らないためです。
仮に本番で知らない単語が出てきたとします。
●1冊の英単語帳を終えていた場合
→出てきていなかったから分からない
→きっとみんなも分からない = 不安にならない
●単語帳を1冊も終えていない場合
→英単語の勉強が不足しているのかもしれない
→みんなは知っているかもしれない = 不安
となるものなので、英単語帳は最低1冊は終えるようにしましょう。
学習中に知らなかった単語への対応
英語の学習中には知らない単語が出てきても当然です。それらもいずれ覚えていく必要がありますが、その対処法をまとめます。
次に見たときに「以前も調べていた」が分かるように
まだ英単語帳を覚えきれていないこともあるため、英単語帳に載っていても分からないことがあります。ということで一度は単語帳で調べて載っているかどうかを確認します。あればマーカーをし、次に見たときに「以前出てきた」を確認できるようにしましょう。調べた単語にマーカーが付いていたら反省です!
おすすめの単語帳
高校生の英語学習におすすめの単語帳は『DUO3.0』です。最後に改定されたのは2000年と少し古い気もしますが、いまだに大人気です。レベル的にはやや高めとなっており、難関大学入試にも対応できます。
本の構成は
- 覚えるべき英単語で例文が作られている
- 派生語などもかなり詳しい
- 重要単語1600語
- 重要熟語1000語
- 例文数560本
- 例文はアメリカの大学教授3名を含むネイティブ15名で完成させた
- Bobのストーリーが残念なことで有名
というものです。例文形式は覚えやすく、内容も面白かったりします。ただたしかに「いきなりDUO3.0だと難しいのでは?」という意見もあります。2冊以上取り組む勢いのある方はターゲットなどの他の単語帳を終えてからDUO3.0に取り組んでもいいかもしれません。ちなみにわたしは1冊しか取り組みたくなかったのでいきなりDUO3.0でいきました。
参考 DUO3.0記憶術!痛いBobを中心に隠れたを物語を読みとる!発音音声に関して、今はアプリなどで補充されることが多いのですが、DUO3.0の音声はCDです。CDには超高速(1時間で560文)ですべての例文を終えてしまう復習用と、日本文やゆっくりした英文、ナチュラルスピードの英文とていねいに読んでくれる基礎用とがあります。
ついでにカバーを外すとちょっとスマートに見えるのもポイントです!(ブックカバーをつければいいという説も…)
英単語の覚え方・覚える手順
英単語はある程度まとまった量の学習を何度も繰り返して覚えていきます。
●英単語の覚え方はまとまった量を繰り返して覚える
分からなかったものは覚える努力をしますが100%の暗記を目指す必要はありません
スピードはある程度意識して何度も回すことを優先します
この繰り返しが英単語の暗記方法です。1回で全部覚えることは不可能なので、繰り返すことを念頭に置きます。スピード感も重要のため、2回目くらいだとほとんど覚えていないなんてこともありますが、4周目くらいになると「勉強した記憶はないけど覚えている…?」のような不思議な感覚になります。
一番大切な意味だけを覚える
英単語にはいくつかの意味があることが当たり前です。しかし初めて単語を覚える際は一番大切とされている意味だけを覚えましょう。初めてですべてを覚えるのは無理がありますし、違う意味もあるというのはリーディングなど他の学習中に分かることです。さらに、知っている英単語であれば自分の中に英単語のイメージというものができるもので、知らなかった意味があったとしても「イメージに合う」と思うようになりスッと覚えられることが多くなります。
DUO3.0で言えば青字の部分が覚えるべき単語です。
faint 動 気を失う 形 ①かすかな、ぼんやりした ②気を失いそうな
引用:DUO3.0
初めて勉強するとき
「faintは『気を失う』か…faint,faint,faint,faint,…(繰り返し発音している)」
↓
文章中ででてきて意味が通じなかったとき
「なるほど『かすかな』と言う意味もあるのね。たしかに気を失うときの薄れていく感じは『かすかな』感あるね」
こんな感じです!
音声も重要
単語を覚える際には音声も聞きながら取り組みましょう。リスニングやスピーキングを考えると発音が重要なのは当然ですが、単純に英単語を覚えるのが早くなります。また発音することも重要です。大声でなくていいので口に出して覚えていきましょう。
結局正しく発音できないものは聞き取れないので、正しい発音を身につけることが重要です。日本語として定着した言い方ではなく、聞こえたとおりに発音しましょう!始めはなぜか恥ずかしいのですが、理由のない恥ずかしさです。安心して発音しちゃってください。
見て・聞いて・発音して・頭の中でイメージして覚える!書くは…
英単語の学習は「目で見て」「耳で聞いて」「発音して」「頭の中でイメージして」覚えていくものです。書いて覚えるも効果はあるでしょう。ただ、書くとなると時間がかかってしまいます。しかも、書くことに集中すると頭の中が空っぽになってしまうことがあります。それよりも一生懸命頭の中で考えて頭に汗をかく(表現が古い)イメージです。そして、ふとした瞬間に勉強した単語を思い出しましょう。忘れそうな頃にもう一度取り組むのがベストです。思い出せそうで思い出せないあの気持ち悪さを乗り越えると、頭の中に定着します。
英単語暗記のためのおすすめアプリ
基本的に英単語の学習は単語帳ですすめます。単語帳を読みつつテストのように取り組んでいくわけですが、これだと英単語帳になかった英単語の学習ができません。そこでおすすめするのが Weblio英語辞書 です。
Weblio英語辞書の英単語学習のための使い方
Weblio英語辞書ば辞書なので単語を調べることもできますし、ワンタップで英単語帳まとめることもできます。つまり、「調べて→まとめる」作業を一気に終えられるのが利点です。
STEP1.英単語を調べる
STEP2.主な意味と発音を確認
STEP3.単語帳に登録
STEP4.登録した英単語を確認
Weblio英単語の設定方法
登録した単語は画像のようなカード形式にとなります。このように簡単で便利なアプリなのですが、事前の会員登録(無料・制限あり)と設定が必要になるのでその点を簡単にまとめます。
●単語帳を使えるようにする手順
メールアドレスとパスワードを設定して「新規無料会員登録をする」
無料版では
- 作成できるフォルダは2つまで
- 各フォルダの最大登録数は200語
となっています。実質400語ですが、英単語帳に載っていない単語だけを登録するので、十分足りると考えます。
「TOEIC〜」というフォルダが初めからできていますが、これも2つのフォルダの1つに数えられてしまいます。アプリではフォルダの削除ができないようですが、インターネットブラウザからであればフォルダの削除は可能です。
参考 フォルダの管理|weblio単語帳登録した単語からテストをすることもできますが、テストは覚える練習としては効率が悪いと考えています。アプリの使い方としては、英単語帳学習のローテーションに入れることが効果的です。覚えた英単語はフォルダから削除していきましょう!
Weblio英語辞書 – 英和辞典/和英辞典・翻訳
Weblio無料posted withアプリーチ
単語暗記はそれ自身が大変な作業ですが、あとで覚えた単語を使えることが大切です。その点を意識して学習し英語の力を伸ばしてください!