いま、通信制高校では文化祭(輝望祭といいます)に向けて準備を始めています。ちなみに開催日は10月18日(土)の11時からですので、お時間のある方はぜひご来校ください。
さて、私が中学生だったとき、文化祭で何をやったかなあと思い出してみました。中学1年の時は、なんと発熱が続いて2週間ほど学校をお休みしていました。文化祭もそのお休み期間中に終わってしまったため、何も印象に残っていません。準備も本格的にスタートする前にお休みしていましたから。中2、中3はホームビデオを使って映画を作りました。特に中3の時はクラスメイトに電気屋の息子がいたので、店から様々な機材を持ってきて、学校外へロケに行って本格的に作りました。「激動の昭和史」とかいって、戦後の様々な事件を取り上げたドキュメンタリータッチのものを作ったと記憶しています。このときの私は昭和を振り返る作家として後ろ姿で出演、また月光仮面に倒されるどくろ仮面としても登場しています。ですので顔は一つも映っていませんでした。
一番印象に残っているのは中2の時に撮った映画です。殺人事件をおう刑事ものを撮ることになりました。機材はカメラ1台のみ。さらに脚本をみてびっくり。たった3ページで事件が解決してしまいます。これでは上映時間が5分もかからない、超短編映画になってしまいます。でも、今から脚本を書きなおしている時間もありません。そこで出演者たちのアドリブ合戦が始まります。刑事役の生徒たちがあれこれ推理をして犯人を追いつめて自白をとるという脚本だったのに、犯人を追いつめる途中で「いや、こいつは犯人じゃない」なんてアドリブをかまして大混乱が始まります。犯人役の生徒はいつのまにか画面から消えてしまいます。私は通行人Aの役だったはずなのに、「お前が犯人だろ!」という無茶ぶりをうけて犯人に仕立てられます。わけのわからないうちにつかまって取り調べのシーンへ。セリフも何もないので黙っていると、「こうして事件は解決したのだった」という、これまた強引な終わり方をします。撮影期間だったの1日で撮り終えました。こんな映画誰が見るんだと思いましたが、上映した教室は大盛況。「意外な展開だった」「まさかおまえが犯人とは」という賞賛(?)の嵐。とても印象に残った文化祭となりました。
相模原市立の中学校は文化祭は「合唱祭」だということで、このようなハチャメチャなことはしないと思いますが、これはこれでいい思い出です。通信制の生徒たちはこんな無茶なことはしないので、安心して見に来てくださいね。よろしくお願いします。