なんと、今日は12月1日です。もう、今年も残り1か月となりました。中学受験生は残り2か月で入試です。共通テストを受験する高校生は残り6週間です。高校受験組はあと10週間かな。いずれにしても、最大のイベントまでのカウントダウンが始まります。勉強はもちろんのこと、体調管理にも気をつけてくださいね。
ところで12月のことを「師走(しわす)」というのは皆さんよくご存じだと思います。ではその語源は?「年末になると、あちこちで法会があって、師(僧侶)がお経をあげるために走り回るほど忙しいからでしょ」その通り!と私もずっと思っていました。平安時代の書物「色葉字類抄」にこの説が記載されていて、誰もが納得するものと勝手に思い込んでいました。でも今回この原稿を書くにあたって調べてみると、諸説いろいろあることがすぐにわかりました(それだけでまわっているということね)。
例えば
年の終わりを意味する「年果つ(としはつ)」
「果つ(はつ)」は、古語で、「終わる」「終了する」という意味があります。一年が終わる月ということで「年果つ」と呼んでいたという説があります。 また、年末に全ての作物が実を結び、収穫が終わることを象徴しています。農業中心の生活において、年の終わりは次のサイクルへ向けての準備の時であり、自然のサイクルと人間の生活が密接に結びついていたことを示しています。
四季の変遷を示す「四極」
四季の果てる月を表す「四極(しはつ)」が語源とされる説もあります。春からはじまった一年が冬で終わりを迎えるのと、一年の終わりを重ねているという説です。こちらも日本人の季節に対する感受性の高さと、自然のリズムに合わせた生活スタイルを反映しています。(浄土宗 十念寺HPより)
うーん、なるほど。どれもそれっぽく感じてしまいますね。いずれにしても、1年の終わり、そして新年の始まりへの準備の月と考えると、やっぱり「忙しい」月なんだなあと思います。
じゃじゃーん、ここで師走クイズ!!次のことわざの意味は?!
師走筍寒茄子(しわすたけのこかんなすび)
たけのこやナスは旬でなかった昔は手に入らなかったことから「望んでも叶わない」という意味になります。勉強になった?ではまたっ!