龍は往き、もうすぐ蛇が来ます

 今年最後の更新です。今年は辰年でしたが来年の干支は巳年。お正月関連の商品をみているとヘビのデザインをよく見かけますね。ちなみに十二支に対して動物が割り当てられているのは始めからそうだったわけではなく次第にそうなっていったそうで、国によって対応する動物が違うこともあります。そんな今年のニュースを少し振り返ってみましょう。

 2024年は始まりから“激震”が走りました。元旦に発生した能登半島地震では揺れによる家屋の倒壊や津波が発生、さらに翌日には羽田空港から救援に向かうはずだった海上保安庁の航空機が日本航空の旅客機と衝突するという痛ましい事故も起きてしまいました。

 パリオリンピックで日本が獲得したメダルは金が20個、銀が12個、銅が13個でした。金メダルの獲得数および獲得メダル総数ともに海外で開催された夏季オリンピックとしては過去最多となりました。今大会はSDGsを意識した取り組みが多く採用され、賛否分かれる内容もありましたが新たな時代のスポーツ大会の在り方を考える機会にはなりました。

 SDGs達成においても重要な視点である“多様性”に関するニュースもいくつかありました。5月には離婚後は父母どちらか一方の「単独親権」に限る現行制度を見直し、父母双方が子どもの親権を持つことができる「共同親権」の導入を柱とする改正民法などが成立しました。また、同性のカップルに結婚が認められないのは憲法に違反するとした集団訴訟について、3月に札幌高裁が、10月に東京高等裁判所がそれぞれ「憲法違反」と判断しました。同性どうしの結婚を認めない法律の規定について「差別的な取り扱いだ」とした形です。

 龍は自然万物の躍動を象徴しており、特に2024年の辰年は新たな挑戦が成功しやすい運勢の年だとされていました。けれど、当たり前ですがどんな年もいいこともあれば悪いこともあるもので、こういう運勢の話の類は悪いことに関しては少し気を引き締め、いいことに関してはやりたいことの背中を押してもらう程度に考えるのがちょうどいいかなと個人的には考えています。

 そんなわけで2025年の干支について。今回の巳年は乙巳(きのとみ)の年といわれ、努力の成果を試すのに最適な運勢の年だそうです。また蛇は脱皮を繰り返すことから再生と繁栄の象徴として特に金運を高める縁起の良いものとされています。それでは良いお年を!