今日は節分・・・じゃない?!

「今日は何の日?」シリーズでブログを書いている私としては「2月3日なら節分について書けばいいかなあ」とあまりリサーチをしていなかった訳ですが、何の気なしにみたネットニュースで「今年の節分は2月3日じゃない」という内容の記事を発見・・・「“今年は”ってどういうことじゃ?!」と慌てましたが、そういえば前にも一度、2月2日が節分だったことがある気がしました。

ちょっと過去の節分の日を調べてみると、1985年から2020年までの36年間「2月3日」でしたが、2021年は「2月2日」でした。そして今年は4年ぶりに「2月2日」の節分というわけです。おお、確かに私が生きている間でいうと2回目の出来事みたいです。なぜこんなに印象に残っているかというと、私の誕生日は2月2日なので、人生のほとんどにおいて「節分は誕生日の次の日」だったのです。一年の中でも特に意識する節目の日だったわけですね。

ところで、なぜ節分の日は変わりうるのかといえば節分とは「立春の前日」であり、そして「立春の日」は地球から見た太陽の位置によって定められます。「1年が経つ」というのは「季節がちょうど一回りすること」であり、これは地球が太陽の周りをちょうど1周回って元の位置に戻ることを意味します。1年の日数はふつう365日と考えることが多いのですが、実は地球が太陽の周りを回るペースは365日よりすこし長いのです。このため現在使われているグレゴリオ暦のカレンダーではときどきうるう年を定めて1年を366日にして調整します。去年がまさにそのうるう年で、そのためカレンダーに2月29日があったのです。そういった微調整を取り入れることで「立春の日」は多くの場合「2月4日」になるため、その前日である節分も「2月3日」になることが多かったのですが、今年は1日ずれてしまったというわけですね。

 次に節分が2月2日になるのは4年後の2029年で、しばらくは4年に1度のペースが続くとのこと。うるう年の翌年なので分かりやすいのですが、2057年、2058年になると2年連続で節分の日が2月2日になるとのこと。なんでこんなに複雑なの、もっと単純なルールで決めてよ!という気持ちになりますが、そもそも暦とは自然の運行を人間が勝手に利用してつくったもので、自然にとってみれば人間の都合なんて知ったことではないのです。自然とは本来ままならないもので、支配するのではなくうまく付き合えるように人間が合わせて生きていくのが筋であると、ちょっと謙虚な気持ちになった何の日でもない2月3日でした。