ドンロー主義って何?

 アメリカというか、トランプ大統領の暴走が止まりません。トランプ関税はまだしも、ベネズエラ大統領の拘束に伴う武力行使は無関係の人間をも巻き込み、もはや「世界の警察」を自認していたころのアメリカの姿は見えません。東アジアの平和を日米韓で維持するというお題目も怪しくなってきました。これから私たちはどうなってしまうのでしょうか。

 ところでトランプ大統領、面白い言葉を使っていましたね。「ドンロー主義」何それ?ドナルド・トランプ大統領が掲げる「モンロー主義」、これを「ドンロー主義」といっているんです。他にも「ケネディ・センター」を「ドナルド・J・トランプ&ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター」と改名するなど自分の名前を冠するのが好きなようです。ちなみにドンロー主義は造語なので参考書をみてものっていませんよ。ただ、造語と侮ることなかれ。「アベノミクス」はちゃんと教科書にも載っているし、試験にもでます。

 モンロー主義とは第5代アメリカ大統領ジェームズ・モンローが1823年にうちだした「アメリカがヨーロッパに干渉しない代わりに、ヨーロッパ諸国もアメリカに手を出すな」という外交方針です。第26代セオドア・ルーズベルト大統領はこれを拡大解釈しました。中南米はアメリカの裏庭であるという発想を強く持ち、武力を背景に要求をのませる外交をカリブ海で展開しました。これは西半球に対する欧州諸国の介入を嫌うモンロー主義とは異なり、西半球に対してアメリカは強い影響力を行使してもよいという認識で、これをモンロー主義のルーズベルト系と呼ばれるようになりました。

 「西半球」という言葉も出てきました。社会の授業では北半球と南半球の南北問題や南半球同士の南南問題、冷戦における東西問題などが出てきますが、「西半球」という言葉はあまり見かけないと思います。本初子午線から西経180度までを指すのでしょう。そしてここにあるのは南北アメリカ大陸。今回のベネズエラへの行動は西半球に影響力をおこうとするドンロー主義政策の一環なのでしょう。

 いま時代は大きく動いているのかもしれません。皆さんも世界情勢と、それに影響される私たちの暮らしについて注視してみてください。