第2回理科実験教室のご案内

MSG武蔵学院恒例の理科実験教室を開催いたします。机の上でノートとテキストを使って勉強するだけが勉強ではありません。目で見て、手を動かして、においをかいであらゆるものを感じながら知的好奇心を満たしていきます。わくわくする気持ちをもって学んでほしいと考えています。

古くは太陽や月、そして夜空に見える星々といった「天」に在って動くのが見える物「体」のことを指していました。現在では、宇宙空間に存在する物体のことを指していて、小さすぎて見ることのできない小惑星や可視光を発していないため見ることができないブラックホールなども天体として扱います。また、人類が打ち上げた人工衛星も「人工天体」と呼んで天体の仲間として扱っています。天体観測で見る星の多くは自ら光を発して輝く恒星であり、月や火星、金星といった天体は太陽の光を反射して地球から見ることができます。
一日の中で、太陽が最も高い位置に現れるのは正午です。さらにその方向は南であり、その時の高さは冬より夏の方が高くなります。このように、天体の動きは私たちの生活を支える様々な情報をもたらしてくれます。エジプトやメソポタミアの文明が成立した時代には、すでに天体の動きをもとに季節や時間、方角などを求めることができていたようです。逆にいえば、そういった知見があったからこそ巨大な文明を築いて国家運営を行うことができたともいえるでしょう。現代の時計やカレンダーの設計も古代よりはるかに精度が高いというだけで、本質的には同じ考え方で行われています。
天体に関する学問は天文学と呼ばれていて、「天体がいつ、どこに見えるのか」、「天体がどのように動いているのか」、「天体がどのように成り立っているのか」の大きく3分野に分けることができます。「いつ、どこに見えるのか」や「どのように動いているのか」についての研究は古代の時代から人々の生活を支えてきました。そして「天体がどのように成り立っているのか」の研究は20世紀以降、観測技術の目覚ましい向上により、さまざまなことが分かるようになり、いまや地球、ひいてはそこに生きる生物の起源に迫っていこうとしています。

この理科実験教室を通して、子供たちが少しでも天体に興味を持ってもらえる良い機会になれたらと考えています。皆様のご参加を是非お待ちしています。

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