夏休みが始まりました。夏休みといえば読書感想文ですよね。毎年課題図書もありますが、私の学校ではそういった指定はなかったので、あまり意識したことはないかもしれません。改めて歴代の課題図書を見てみると、たしかにおすすめかも、と思うものも多いので、ぜひ図書館などで探してみてください。
さて、そのほかに夏休みに関係する本を思い出してみると、『ぼくらのの七日間戦争』なんかはどうでしょう?
https://www.kadokawa.co.jp/product/200806000347/
私はあれ、学校をさぼってるんだと長いこと誤解してました。実は夏休みを利用してたんですね。もちろん無断外泊ということになりますし、勝手に廃工場に立てこもっているわけで、よくないことではあるのですが、ちゃんと夏休みを選んでいるという点で、なんとなく「ちょっといい子たちかも」とか感じちゃうのは何なんですかね。
「ぼくらの~」シリーズの場合、もともと子どもたちの側に一理あって、それを頭ごなしに否定する物分かりの悪い大人たちがいて・・という対立軸があるので、余計にこどもの側に感情移入してしまう部分もあります。
ただ個人的な感想としては、自分が小中学生のときにも、読んでいて「たしかに」みたいに膝を打ったことはあまりないんですよね。このシリーズ。不満はまああるのだろうけども、なんでたてこもるんだろう?少なくとも自分はやらないし、やりたいけどできないっていう感じでもないなあ、と当時も思った気がします。ゆとり世代ってやつでしょうか。
今の子たちだと、どう感じるんでしょう?なんだかんだ大人たちへの不満はたまっていそうな気はします。でも現代だと、それをぶつける先はおそらくSNSとか、オンラインゲームとか、そんな感じになってしまって、みんなで立てこもるというのはやはり現実味のない話になってしまう気がします。
もちろん、それだけでは解消できない不満やうっぷんがたまってしまえば、今後もそれこそ社会問題になるくらいの反抗も起きたりするのかもしれないですが、なんか子どもたちが冷めてるというか、「どうせ無理でしょ」みたいな無力感があるというか、世間に対して不満を抱くというより諦めてしまっているような感じがして、なんか物足りないというか、もっと頑張れよと思わなくもないです。老害的な感想でしょうか。
もちろん、ガラスを壊して回るみたいな反抗をされても怖いので、平和が一番ではあるんですけどもね。
