「リーダーとは( )を配る人のことである」 この言葉は18世紀末から19世紀初めにヨーロッパで活躍したナポレオンの言葉です。( )の中はあとで答えを示すので考えてみてください。
先日アメリカで大統領選挙がおこなわれ、アメリカ国民は自分たちのリーダーにトランプ氏を選出しました。予測できないトランプ氏の言動を各国は注視しています。2022年ロシアがウクライナに侵攻したとき、アメリカやEUのリーダーたちは結束してロシアに対抗し、ウクライナ支援を決めました。そのときリーダーだったバイデン、ジョンソン、それから日本の岸田さんはすでに退任していたり、退任が決まっていたりします。一方、ロシアのプーチン氏の方は大統領選挙に勝利し、盤石な状態であるのは皮肉なことです。そんな世界のリーダーたちを見てナポレオンの言葉を思い出しました。
ナポレオンの名言には他に、
「私の辞書に不可能の文字はない」
「最大の危険は勝利の瞬間にある」
「勝利は最も忍耐強い人にもたらされる」などがあります。
フランスのコルシカ島に生まれたナポレオンは、その才覚と野心で出世街道を上り詰め、フランスの皇帝になります。イギリスとロシア以外のヨーロッパ諸国を従え、その権威はヨーロッパ中に広まりました。自分に従わないロシアを征伐するため1812年ナポレオンは自ら大軍を率い、ロシアに侵攻しました。しかし、この遠征がナポレオンの人生のターニングポイントになります。ロシアは攻めはあまり強くありませんが、守りはとても強い国です。ナポレオンはクツーゾフ将軍の焦土作戦やコサック部隊のゲリラ戦に苦戦しますが、何より極寒の冬の寒さでフランス軍は消耗してしまいます。そして、敗れて撤退することになりました。パリに帰るとそれまでナポレオンに従っていた勢力は一斉に蜂起し、ナポレオンはエルバ島に幽閉されました。エルバ島を脱出し、パリに戻るナポレオンですが、今度はイギリスのウェリントン公が立ちはだかります。再度敗れたナポレオンは、大西洋の孤島セントヘレナに流されました。最期は数人の付き人に看取られ、波乱の生涯を終えます。皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオンのさびしい最期でした。
ナポレオンは敗れて亡くなりますが、フランスの自由、平等の思想はヨーロッパ中に広がり、近代への扉を開くことになりました。
「リーダーとは( 希望 )を配る人のことである」問いの答えは”希望″です。各国の新しいリーダーたちは人々に″希望“を配る人であってほしいです。