選挙について

衆議院選挙も終わり、第2次高市内閣が発足しました。大雪の中での投票日でしたが、投票率は56.26%で、全国47都道府県中39都道府県で前回の投票率を上回りました。もっとも投票率が高かったのは高市総理の地元奈良県で62.17%でした。前回より投票率が下がったのは青森、秋田、福井、富山といった日本海側の県で大雪の影響があったと思われます。

ところで今回の選挙は自民党の圧勝でした。自民党の議席は前回と比較して+118議席!神奈川県の小選挙区に至っては全員自民党でした。要因については専門家におまかせします。ここでは塾らしく、選挙制度について確認しましょう。

衆議院選挙は小選挙区比例代表並立制という制度をとっています。小選挙区は1つの選挙区から1名の当選者を出すシステムです。メリットとしては、比較的選挙区が狭いので選挙費用を抑えることができ、きめの細かい選挙活動ができます。デメリットとしては死票(落選者に投じられた票)が多く、少数意見が反映しにくい点です。一方、比例代表制(衆議院の場合は拘束名簿式比例代表制)は政党の名前を書いて投票し、得票率に応じて議席を分配(名簿の上位者から順に当選)していきます。メリットとしては少数意見が反映しやすくなります。デメリットとしては小党分立しやすく、政権が安定しにくくなります。

今回の選挙では自民党が比例代表の名簿が足りずに14議席を他党に譲るということが起こりました。具体的には中道改革連合に6、国民民主、日本維新の会、チームみらいに各2、れいわ新選組と参政党に各1議席がまわりました。自民党に投票した人からすると、自分の1票が関係のない政党のために使われることに違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。こんなことにならないように自民党はもっとたくさんの名前を名簿にのせればよかったのでは?ところが、選挙に立候補するにはお金がかかります。比例で立候補するには供託金といって600万円必要です(ちなみに小選挙区は300万円)。たとえばあと10人、名簿に追加しようとすると6000万円かかるんですね。当選すれば供託金は返還されますが、一定の条件を満たさないと没収されてしまいます(国費になります)。自民党としてもこんなに大勝するという確信があればともかく、不確実な予想で6000万円は出せなかったのではないでしょうか。ちなみに某政党は候補者擁立のために億単位の借金をしたとかしないとか…。

選挙もちがった角度からみると別の楽しみ方もできます。嫌がらずに勉強してみてください。